コラム本文
Vol.99 老後の生活を安心して暮らすために
Q 私たち夫婦には子供がおらず、近くに頼れる親族もいません。遺産のこと、日常生活のサポート、更には、自分たちの死後の手続など、今後のいろいろなことが心配です。安心して暮らせるように何か良い方法はありませんか?
A 結論から申し上げますと、遺言書、見守り契約、財産管理契約、任意後見契約、死後事務委任契約などをうまく活用して、安心して暮らせるように準備しておくと良いでしょう。
安心して暮らせるようするためには事前に準備しておくことが大切です。日々の安否確認をしてほしいときは、「見守り契約」を結びます。見守り契約と平行して、財産管理をサポートして欲しいときは、「財産管理契約」を結びます。更に、自分が認知症などにより判断能力が低下した場合に備えて、「任意後見契約」を結んでおくこともできます。
自分の死後の手続(葬儀・通夜・火葬・納骨・永代供養、生活用品や家財道具などの遺品の整理・処分など)を任せたいときは、「死後事務委任契約」結んでおくこともできます。
そして、遺言書で自分自身の財産をどのようにしたいか書いておくことも大切です。自分自身の財産ですので、自由に遺言を書いて構いません。相続人へ平等に相続させることもできますし、お世話になった方々に財産を譲ることもできます。財産を円滑に譲れるようにしておくことが大切です。
まとめ
老後の生活が心配なら、遺言書、見守り契約、財産管理契約、任意後見契約、死後事務委任契約などをうまく組み合わせて準備しておきましょう。